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さがしもの (新潮文庫)

さがしもの (新潮文庫)

本にまつわる話の短編集。
角田さんの書く文は、やっぱり現実味たっぷりで、明るくても滅入る。
自分ではよくわかっているけれど、人には触れられたくない、そんなエゴというか。
「手紙」というタイトルの短編で出てくるリチャード・ブローティガンの詩集を読んでみようと思う。

解説にある、人間は乳幼児の段階で、母親が膝に抱いて本を持つと、ページを指でめくろうとするらしいという一説。
そのさきを知りたいという好奇心はきっとDNAに組み込まれてるのかも。