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昭和44年から46年に、サンケイ新聞に連載された
檀氏による料理のコラム、壇流クッキング。
細かい作り方、調味料の配分などは見事なまでに
省かれているのだけれど、(これぞ男の料理?)
檀氏の料理の自作に対する、惚れ惚れする程の情熱。
母上が家出をしてしまい、仕方がなくはじめた料理と
いう事だけれど、世界を放浪していたとだけあって、
中国、韓国、フランス、ポルトガル、そしてもちろん日本と
世界各国のなんともおいしそうな料理の数々、
しかも、当時にしてなんとモダンな料理の数々。
時折語りかける文章で、

「オクサマ方、ハマグリは高いから、アサリでもよい。」
「ここはキバッテ牛肉500グラムで。」

とくる。
はい、わかりました!といちいち頷き読み進む。
(オクサマではないけれど。)

檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)

檀流クッキング (中公文庫BIBLIO)