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あの空の下で

あの空の下で

一時、あの手この手で取り寄せたりしていた大好きなANAの機内誌「翼の王国」。この機内誌が読みたい為にわざわざANAに乗っていた程好きなのです。この翼の王国の中で吉田さんが連載していたエッセイのいくつかをまとめた1冊。今日、出かける際の電車の中で一気読みで読破。この中で数本、私がどこかに行く機内で読んだエッセイがあって、読んでいたらその時の事を思い出して、なんだかじーんと来る。長い時間のフライトで、映画や音楽のプログラムにもちょっと飽きて来た頃、機内の灯りが消え、毛布にすっぽり包まって温かい飲み物を頼み、読書灯をつけて隣の人に迷惑にならないかと少し気を使いながら読む機内誌。同じ所を何度も繰り返し読んでいるのに、また読む。今年に入って、過去に消え行く物や事にお金を使うよりも未来に繋がる物や事にお金を使おうと過ごして来たけれど、過去に消え去ってもやっぱり旅っていいとしんみり思う。別にお土産や写真なんかなくてもいいのだ。その土地に行って、その土地の食べ物や空気、人を感じられれば十分なのだ。(オトナになったもんだ。笑)