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カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(下)

カシオペアの丘で(下)

重松さんの本は絶対泣くから電車で読むのはやめようと思ってもついつい読み進み、またも電車で涙がじわっとな事数回。その度に、あー、なんかコンタクトがずれたかも・・というような、誰も見てないのについついそんな仕草でごまかします。途中、もういいよと思うくらいの悲しみや辛さが続いて、もしかすると癌に侵され、痩せて痛みに耐え、ついには言葉も発せられず、でも、自分を許し他人を許した彼は最後に助かるのかもしれない、そうしないと救われないよと思うくらい。長編のせいか、少し中だるみというか若干作り込みすぎな気がすると思ったけれど、最後はやっぱり作者の力量に又も泣く。