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墨攻 (新潮文庫)

戦国の時代の中国、主人公は革離（かくり）。墨子教団の幹部。
弱小の城を守り（墨守=固く自説を守る事、墨子がよく城を守った
という故事によるとされているそう）戦う物語。
まずは墨子の思想とその教えの理解が必要だけれど
刻々と迫る城攻めの恐怖、革離の墨子の思想に基づいた攻守、
戦い、物語の中に巧みに折り込んでいて、それでいてとても読みやすく、
文庫でたったの149頁の本なのに、中身はとても濃い。

アンディさん主演で2007年2月に映画にもなっているのですね。