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70年代に日本で起きた事件からベトナム戦争、そして同時多発テロと世界の情勢を絡めて進むミステリー。26年前に、ある日本の村で起きた殺人事件を主人公のジャーナリストの現在と過去を交互にして話は進む。先が気になって一気に読んでしまった。結末は、えっ。。という感じで正直ちょっと気に入らない。それとなんというか、男性好みの小説かという気がするかも。主人公の趣味を語らせる為なのか、こだわりの品の描写が多く(チェロキーや、シーダー材の香るログハウス、ダグラスファーの70ミリ厚の一枚板のデスク、12年物のターキーなどなど)ここら辺はちょっと片岡義男を思い出してしまった。残酷な描写も所々出てくるので苦手な人はだめかも。んー、どうだろう。なんだか難しい。好みでいえば、好みじゃないけど、一気に読む。んー。どうだろう?

TENGU

TENGU


と思ったら、大藪春彦賞受賞の作品と聞いてなんだか納得。ハードボイルドのカテゴリーなのかな。