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28才の時に病床で詠んだ歌の上の句「おもしろきこともなき世をおもしろく」。下の句を息が切れて詠めず、歌人が「すみなすものは心なりけり」と詠んだ。おもしろいのぅと言ってほどなく息を引き取るという行がある。この巻で松陰が死に、この歌を詠んだ晋作へと話が移る。幕末の本を読んでいつも思うのは、若くして歴史の大きな節目に立ち会い、若くして明治維新を前にその命を散らしていく。 切なくもありなんというか力強くもあり。

新装版 世に棲む日日 (2) (文春文庫)

新装版 世に棲む日日 (2) (文春文庫)

にしても、この巻を読むのにほぼ一週間かかってしまい。。あと2巻あるので今月中には読了したいなぁ。。