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小学校か中学校か。それくらいの時に読んだ遠藤周作の「おばかさん」。そして「海と毒薬」。
先日、改めて読んだ海と毒薬の続編と言われている本を読んでみたくなり読了。
この本はおばかさんに出てくるガストン、そして海と毒薬の勝呂医師のその後。
おばかさんでは、ガストンって本当におばかさんだなくらいにしか思わなかったけれど
大人になった今(色々な苦しい事とか嫌な事とかを味わった今)ガストンの言葉、
行動がキリキリと響く。勝呂医師に苦しみも胸に迫ってきて悲しい。
わーっと悲しいのではなくて、なんというか階段を踏み外して下に落ち足を打って
気付いた後に少しずつ痛みがくる、そんなような痛みの悲しさのような感じ。


悲しみの歌 (新潮文庫)

悲しみの歌 (新潮文庫)