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 この1週間で途中挫折した本が1冊。読んでる途中に、違う本を読み出したのが1回。どうも落ち着かなく反省。


 挫折したのは垣根氏のヒート・アイランド。こりゃだめでした。滅多な事では挫折しないんだけれど(無理矢理でも読む)こりゃーだめだーと志半ばにて棄権。読んでる途中の本は、のぼうの城。貸してもらった本だけど、話題の本だとは知らず。感想は読後に。


 のぼうの城の途中で読み出したのは、今、各メディアで盛んに取り上げられている蟹工船蟹工船は、中学生の時に読んだので2度目のはず。当時、船の上での生生しい風景と、過酷な労働、リアルな悪臭がすぐそこに漂っているような気さえしてしまう物語に、気分が悪くなった思い出があるくらいだけれど、その感は大人になった今でも変わらず。
 現在の派遣や契約などの労働者に例えられる蟹工船。いわゆるワーキングプアにも重ねられる。結局、小林多喜二が書いた70年前と変わっていないという事なのか、それとも繰り返しているのか。プロレタリア文学という事を抜きとしても今盛んに取り上げられているのが再読して納得。


さてさて、のぼうの城に戻りますよ。


蟹工船・党生活者 (新潮文庫)

蟹工船・党生活者 (新潮文庫)