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ひったくりをしたり、もしかしたらひったくりをした時に
人を殺したかもしれなくて、
帰る家もない、家族もない、仕事もない、
知り合いもいない、何一つ持っていない、
ただしゃぼん玉みたいに漂うだけの自分の存在。
たまたま入り込んだ九州の山奥の村で、
自分はしゃぼん玉じゃないんだと
再開、再生の物語。
絶対好きになれない主人公なんだけど、
文章でぐいぐいと興味を持たせていく感がすごい。
そして、出てくる人物、おスマじょうや、シゲ爺がとても魅力的。


しゃぼん玉

しゃぼん玉


さーて、次は何を読もうかな。
友達のオススメの司馬遼太郎の世に棲む日日を買ってあるけれど、
長編に少し怖じ気づいてなかなか手を出せず。
そろそろいってみようかな。