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シンメトリー (光文社文庫)

シンメトリー (光文社文庫)

前作2冊を読んでいるからか、少し物足りなさもあり。姫川さんの話は長編が似合うのかもしれない。

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ブランケット・キャッツ (朝日文庫)

ブランケット・キャッツ (朝日文庫)

レンタル契約期間は二泊三日。貸し出されるのは猫。そのお店には三毛や雑種にアメショー、ロシアンブルーなどの7匹のレンタル猫がいて、彼ら(彼女ら)は産まれた時から使っている毛布にくるまれバスケットに入れられてレンタルされる。毛布と一緒だから「ブランケット・キャッツ」。一匹事に短編となっていて、7匹だから7話ある。子供の出来ない夫婦、いじめ、老人介護、離婚した両親を持つ幼い兄弟、癌を告知された女性、リストラされたお父さん。重松さんらしく、優しくて、たまに心にぐさっと刺さって、ほんわか温かくて、ほんのり悲しい。7話のうち6話はそれぞれのストーリーを持つ人間が語り手となり人間主体で話が進むけど、1話だけアメショーの「タビー」の話は、タビーが主人公となりそして語り手となって話が進む。幼い兄弟と旅する話なんだけど、電車の中で涙が出てしまったじゃないか。